2010年5月18日火曜日

自分を苦しめる命令、禁止令

 人間は考えないことはできません。考えるには言葉を使います。動物は言葉を知らないので、直感とその基盤にある記憶を使います。動物の場合の記憶は体験です。

 人間の記憶は体験に留まりませんが、それでも体験はなにより強い記憶になります。渡したい葉記憶の使い方は能力ですが、好ましい記憶があれば力になりますが、好ましくない記憶は力をそぎ落とす結果になります。

 自立が不可能なこどもにとって親の命令は生きることそのものです。命令は親から、どちらかというと異性の親から与えられる傾向があります。同性の親は異性の親の命令やあり方にどう対処するべきかについて教えてくれます。もし母親が乱暴な行為やワイルドなものを嫌っていると、息子からワイルドなものを遠ざけ、乱暴しないように言いきかせます。

そして自分の息子はやさしく親切の子だと思い込み、それにふさわしい実例として父親を与えます。つまり子供時代に観て感じて記憶する、両親の態度、行動、選択が、自身の世界観、信念の基礎となります。これがライフスキルの主要な部分になります。このプロセスを通じて、私たちは数えきれない「すべきこと」「すべきでないこと」を記憶していきます。

 もし、「すべきこと」が強くインプットされて、洪水のようになってしまうと、自立への意欲は失われてしまいます。立ち向かえないと思い込んでしまうからです。

問題を乗り越える気持ちは早々に挫折してしまうのです。これでは、「しなければならない」に支配されて、「うまくできなければ意味がない」と思い込んで、人生を愉しむ力を見失います。あなたは完璧な男性、あるいは女性でないと好きになれませんか?人生はそんなものではありません。

 友人も、パートナーもなく、お金もなく、健康でもない、それでも生きる喜びを全身で受けとめて、満たされた人生を生きる人もいます。もし、あなたが反対に持っていても不安があり、生きづらいと感じているなら、そして生きる喜び、満たされた人生を生きたいのなら、今までの人生の基準だった「すべきこと」を洗い直して見る必要があります。


洗い直す作業で知ることは、たった2つだけです。

・どんな種類の「命令」が下されているのか
・それはどんなパターンであなたを動かしているか、または行動を妨げているか



たった2つは、こんな問題を解決しました。

・異性との別れを繰り返すように教わってきた
・他人の目線を、ひどく気にするように教えられてきた
・働き続けて燃え尽きてしまうように>教えられてきた
・時間とお金の両方を浪費してその埋め合わせに人生を使い切るように教わった
・誰からも愛されないように、嫌われる言動をするように>教えられてきた
・重要な人を遠ざけて希望を持てなくなるように教えられてきた
・絶望して希望をもてなくなった人、
・必ず失敗するように能力を発揮しないように教えられてきた
・目立たないように教えられてきた


 この火たちは「あるがままの姿」を自ら閉ざした人たちです。閉ざす命令を守ったせいで、「あるがままの姿」を自ら閉ざしたのです。

バカバカしいと思いませんか?バカバカしいことを毎日繰り返してあるがままの目標に到達しないように頑張っているのです。くやしくありませんか?あなたはくやしいで済ますことができても、実は周囲にいる人に迷惑をかけていることも少なくないのです。これが悪い人生脚本です。


 あるがままのあなたはこんな希望を持っています。

・パートナーと仲良く、いたわりあって、生涯暮らしたい。
・しっかりと子育てをして、家族が仲良く暮らしたい
・目標をもってやりがいのある仕事がしたい
・人のためになるように仕事がしたい。

 あなたならできるのです。あなたがその気持ちを行動に移しさえすればね。でもなぜ、こんな簡単なことが、できないのでしょうか?あなたに下された良くない「命令」を、あなたが守って、自分の行動を遮断しているからです。決まったパターンでね。