2015年6月17日水曜日

男の恋は単純



なにごとにおいても、男の思考と行動は単純でわかりやすいものですが、女子力が不足しているとわからない生き物に思えます。まず最初に男と女は全く違う生き物だということを認識しておきましょう。

恋愛でも同じです。一生連れ添うことになる本気の恋の始まりも同じで、子どもがおまけのおもちゃをもらって大喜びするレベルだと言っても過言ではありません。

それだけに本気ラブかお遊びかどうかは行動で判別できます。女子力がズレていなければすぐにわかりますが、ズレてると分からなくなります。ですから女性の方に問題があると考える方がうまく修正できます。実際、ズレてる女子が少なくありません。

男性は社会と関わって生きていかなければなりません。だから社会力を訴求する点で、真剣に考えている相手と遊び相手とでは、決定的に違います。
社会に於ける自分のポジション、つまり社会で生きる力を伝えようとして行動に表れます。それが何よりの誠意になります。いままで遊んでいたのが一切遊ばなくなったとかいう事例はもっともわかりやすいものです。



【プライドを守ろうとする】

「彼がお金を貸してくれと言ったので貸した。」という女性がいます。そういうこともあるでしょうが、友達ならあっても、本気で愛している女性から借りることは余程でない限りありません。

なぜなら先に言ったように男は社会性を重んじる生き物だからです。本気の恋人には無理してでも社会的にしっかりしてると見せようとします。男はプライドがすべてだといっても過言でないくらいプライドを大事にする生き物です。このため結婚後に想像していた人と違ったという問題が起こることさえあるほどです。

女性の場合、仕事中は笑顔で愛想良く接することにためらいを持ちません。それで自分に気があるのではと勘違いされることもあります。裏返せば、「あの男に気があるのでは?」と恋人に誤解されやすいということです。自分にしか見せないと思っていた笑顔を他の男性に見せていると仕事だから仕方がないと思っていても、想像する以上に男をイライラさせてしまうのは、男のプライドが傷つくからです。

プライドの高さは社会力と結びついていて、社会力が高いと思いたい、見せたい時ほど、プライドも高くなるのです。ですから本気の相手には無理してでも頑張ろうとします。遊びの相手、どうでもいい相手なら、プライドへのこだわりが低下します。



【彼女の尊厳を守ろうとする。】

男性のもともとの在り方に個人差がありますが、優しくて理解的な自分を見せようと頑張ります。「あなただけは特別だ」と訴求していますが、これも社会力の延長にあります。


【自分の周囲に公表する】

結婚は社会に二人の関係をステータスとして認知してもらうことです。このように社会に公表することが、「社会力」として重要な意味を持ちます。同棲でも自治体への届けはないものの同じことは起こります。ですから恋愛のスタート時期から、周囲に認めてもらおうとします。初期段階では友達とか差し支えがないなら職場仲間などに誰と交際しているか、自ら漏らします。認知して欲しくて漏らしたくなるのです。別れる前提の同棲や遊び相手の場合でも似たようなことは起こりますが、決定的な違いは同じ価値観を持った相手、グループに限られることです。男性の本心はとても簡単なので、女性はその違いを見極める能力があればすぐに分かります。


【反応が速い】

本命の彼女は大事にしょうと思うので、すべてのことへの反応が速くなります。恋のかけひきがあって、本心を確かめるためにわざとじらすという行為も受け身の女性ならではのことで、男性には見られない行為です。自分の行動がすべての男性には必要がないからです。これも社会力の表現なのです。


【セックスの関係の有無は気にしない】

遊び相手にはセックスの関係がすべてです。それ以外の女性は、異性としてみていない恋愛上ではどうでもいい相手。本気の相手とは、もちろん体の関係を求めていますが、それがないからといって問題にしません。我慢できるのも女性を尊重しているからです。とてもわかりやすい男性の行動です。むしろこの問題は女性側の考え方でトラブります。

セックス目的と思われたくないのでアプローチしない男性もいますが、求めてこないから自分のことを愛していないのではないかと勘ぐる女性が少なくありません。アプローチを拒否すると嫌われないかと不安がる女性も少なくありませんが、本気で愛しているなら女性の尊厳を守ろうとするものです。

ところが社会性を気にしないセックス目的で言いよる男性が出てきます。こういう男性に感情が揺らぐと本気で愛していた誠実なが男性への垣根の高さが一気に低くなってしまいます。女性も本気で考えていないからです。

関係をもってしまうと自分の言い訳ができなくなるので、辻褄を合わせようと「好きだったからそういう関係になった」と心がバランスをとります。結果からいうと本気で好きだった男性には無理難題を吹っかけ、どうでもいいと思っていた男性には無防備に近いような接し方をしてしまうという矛盾が起こってしまうのです。


恋におちた男性の行動は単純です。逆に女性の行動は複雑です。
そのギャップが理解できることは女子力を発揮するうえで大前提です。




2015年5月24日日曜日

人が変化するには、8つのステップ














前回、人が変化するには、8つのステップを通過することをお話しました。

前回は、その最初の関門【第1ステップ】についてお話しました。

今回は、その続きである【第1ステップ】~【第8ステップ】についてお話します。


【第2ステップ 否認】

変化に到達する8ステップ。2つめのステップは、否認です。否認の段階では危機
を認めようとせずに、「きっと何もかもうまくいくさ」と表向き楽観的にとらえま
す。「知らんぷりしていればいい。」と決め込み、「何かの間違いだ。きっと問題
はないんだ。」といった不快感から逃げます。

現実が事実を突きつけるまでは、自己防衛的な思い込みではぐらかしますが、実際
には潜在意識のレベルで気になっています。否認は自分への嘘でしかありません。
問題が先送りされているだけで、その間もストレスが自分を痛めつけています。

そういう経験はありませんか?
不快感から身を守ろうとする心情は理解できますが、このようなパターンは百害あって一利なしです。この姿勢を克服する意識を持つことが変化のはじまりになります。なぜなら不快感から身を守ろうとする心情そのものが、危機を感じていることに他ならないからです。何もなければ否認することも、逃げることもないのです。
変化以前の危機を察知するスキルまで自分で封じ込めているのです。

このような態度は世界的な金融危機にも通じると思いませんか?

変化で何かを失う恐怖感、あるいは大した理由もないままに変わりたくない欲求が自分の心を束縛しているのです。解き放つには真正面から向きしかないのです。人生を豊かにする鍵は、どこか遠くにあるわけではなく、あなたの手にあります。



【第3ステップ 現実と向き合う】

ステップ3では、「否認がなくなり、助けの必要性や対策を考えずにはいられなくなります。「もう、逃けることはできないL というあきらめから現実に向き合うようになります。

変化の必要性を認めることに苛立ちを感じても、徐々に抵抗できなくなってきます。
それに自分が気づいて受け入れてしまうと、現実を率直に見る目が確かになり、受け入れ速度が加速度します。

しかし、まっすぐに進むことは稀で、一進一退が起こり、そのプロセスでは自己憐憫の感情に陥ることもあります。恐怖と希望、不安と意欲という相反する意識が同時に立ち上がり混乱します。この段階では失うことの悲しみに落胆することもありますが、心はすでに現実を認めているので、時間がかかっても、葛藤が収束に向かいだし、やがて未知の世界に進む判断が現実のものになってきます。

葛藤が終わると、アンブバレンツな状態から解放され安心するようになります。この段階で意識と現実がひとつになり、意識がはっきりしてきます。完全ではないものの変化のはじまりを迎えます。


【第4ステップ  慣れとこだわりを捨てる】

 ステップ4の特徴は、自分の居場所を失ったような気分になります。どこへ行こうとしているのかさえ曖昧ですが、どこかに進まなければいけないことだけは分っているという頼りのない状態です。
孤立感、孤独を感じて不安になります。それは誰でもそうなることで自分を否定する必要はありません。

だからステップ4では、人の教えを受け入れられる素直で謙虚な態度をとることが重要です。そうすると孤立感から救われますが、助けを否認するとストレスが高じて状況は悪くなるだけです。堂々と率直に助けを求めればいいのです。

なじみのある古いやり方が適切とは思えなくても、より良い未体験の方法が分っているわけでもないので、ただ成り行きを見守っている気分になり、手も足も出ない自分が情けなくなるかも知れません。そうすると古いやり方が適切でなくても、感情的になり、未練を持つようになります。

もう二度と戻ってこない恐怖がありますが、自分が捨てるものに別れと告げる覚悟が必要です。もし悲しくなるなら、自分流にセレモニーをしたっていいのです。そして変化に自主的にポジティブに関わるように意識して、万一、犠牲感があるなら誤解を手離すようにすることが重要です。

人には自分のルールとも言える行動パターンがあります。自分の苦手意識を避けて適応しているかどうかに関係なく、取り組んだというアリバイ作りでしかない、やりやすいように無意識に作った行動パターンです。

この際、見直してみるチャンスです。効果のないアリバイ作りのためのやり方を捨てるときです。捨てた後にPDCAで新しいルールを作るようにするのです。

新しいルールは、やがて変化が起こるときに集約されます。PDCAを続けて、疑問とナゾに慣れるようにします。この方法はもっとも効果的な練習です。PDCAを繰り返すうちに効果的なやり方を発見します。


【第5ステップ 目的と向き合う】

第5ステップは変化のプロセスでも、もっとも重要なステップです。不安や悲しみを越えて、自分の本心と向き合う段階です。

 状況を受け入れて、そこから立ち上がります。目標を達成したらいま以上に自分は進化し、よりよい状態が手に入る」と考えるようになります。

このステップでは、まだ受け入れざるを得ないという諦めに似た消極的な一面が残っていますが、そこからモチベーションを高めて積極的に関わっていこうと決断する変化が始まります。人間の最も美しい一瞬を見る事が出来ます。

自分が心から望んでいる>状態をはっきりと具体的にイメージすることがモチベーションを高め、主体性を獲得します。これはよりよい結果を出す上で特に効果的です。

イメージが具体的であればあるほど、イメージは羅針盤の役割を果たし、主体性を発揮します。主体性を持てば持つほど自分を過去のこわわりから解放します。

重要なことは、感情的になってカラ元気で刹那的にモチベーションをあげるのではなく、客観的に考え、現実的で具体的なプランを持つことです。

第5ステップでは、いくら本心と向き合っても次のことをクリアしなければ前に進めません。軽く考えずに以下の点をチェックしてクリアするようにします。

 ①現実的であること。他者の価値観、マスコミの価値観に惑わされずに。自身が本当に求めていることを認識するようにします。やるのは自分だと意識して自分が使えるスキルと助けが得られる環境を認識します。

 ②具体的であること。目的・目標の実現方法と達成程度の確認方法を明確にします。

 ③因果関係を睨んだ変化を起こせること。マイナーチェンジとフルチェンジの違いに似て、行動の修正と変化は違います。変化は本質から変えることなので、本質を理解しないと変えられません。必要な学習を実行して因果関係を睨んだ変化を起こす。する。これが一番難易度が高いでしょう。

 ④全体的であるニと。自分に関係する全要素をひとつの仕組みとして考えます。一部にこだわらず全体の因果関係を考えて達成するための行動します。③と④は関連があり、ひとつとして考えるといいが共に難易度が高いが屈しないようにします。

 ⑤いい意味で苦手意識を認識しておく。苦手なことに取り組むという前提を意識しておく。その目的・目標に愛情(こだわり)を持たず、軽く考えて取り組まないことが大切です。変化することは誰にも難易度の高いことなのです。

 ⑥柔軟性を持つ。社会は日々変化しています。新しい情報、変化に出会って、実行していることの見直しが必要になるかもしれません。修正することが起こるのは当然だ。朝令暮改を念頭に置いておきましょう。



【第6ステップ 選択】

私にはできるかもしれないと可能性を信じると、逆に決して道は一つというわけではないと仮想します。自分がこれまでと違うことを自分に要求するわけですから、当然のことだと思います。

そうは言ってもまったく未経験、未知の世界に簡単に行ける訳でもないので、仮想と現実の間を行ったり来たり試行錯誤するようになります。目的を現実のものにする上で最も好ましい選択肢を見きわめようとするのです。
この作業を通じて飛び込む準備が万全かどうか、自分を見極めているのです。

この段階で無意識の人生脚本に気をつけるようにします。油断するとネガティブな人生脚本に組み込まれてしまうからです。対策としては幸福なシナリオを具体的につくることです。具体的にするほど危険を避けることができます。

完璧主義の人は、過ちに対する不安と恐怖が表面に出てくる場合もありますが、自信がなくても行動することが大事になります。そうしてPDCAをフル回転させるといいのです。

あれこれ思い悩んで確実さを求めて決定を先延ばしにして、結局、時間を無駄にすることも少なくありません。現実には、どんなに重大な決定であっても、完全なデータをそろえることは不可能です。行動してPDCAをフル回転させることが重要です。

完璧さを自らに要求するならPDCAをフル回転することに関心を持つほうが重要です。



【第7ステップ 決断】

 障害となっている恐怖心と、恐怖から生じる抵抗を認めない限り、払拭のしょうがありません。払拭できるから次のステップに進めるわけです。それまではどれほど自分に変化することを誓っても破ってしまいます。

 特に物事をコントロールしようとする人や、格好をつけたい欲求を捨てられない人には、PDCAを使いまくって、失敗を厭わず正解を発見することはできません。この種の人には、これ以上前に進むことは無理な相談で、自らが恐怖心を体裁で覆い隠す習慣を克服しない限りほとんど期待が出来ません。「問題解決スキル」を含んだ「意志決定スキル」の脆弱さが原因です。

 決定するために、事実を一つ残らず把握し、必要な対策を打っておこうと考えます。それは理想であっても、すべての事実を把握するのは神技です。人間技でないことを平凡な自分に要求するわけですから、自分の欲求に自分が押潰されてしまい、身動きがとれなくなり行動に踏み切れないのです。恋した相手がイエスと言う保証がないと気持ちを打ち明けないのと同じです。

 自分を変えるには、この段階を越えて次の第7ステップに進まないと行くしかないのですが、見栄や体裁で自分の弱さをガードしている自分を変えるのが難しい人はここで元の状態の方向へUターンしてしまうのです。正に運命の分かれ道なのです。考えてみてください。恋した相手がイエスと言う保証がないと気持ちを打ち明けないというのは、何もなかったのと同じです。

余談になりますが、得恋は自分が傷つかないと考えがちですが、実は自分も相手も傷つくことなのです。人を思うとは記憶することであり、しかもすぐに忘れる一時的な記憶ではありません。心に深く刻むから、その段階ですでに自分の心に傷つけているのです。得恋、失恋、結果がどちらでも同じなのです。それが分かっていたら、行動して傷つくほうがいいのです。

しかもビジネスや研究で、PDCAを回す場合では、どこから始まっても同じなのです。
もし」投資が必要な場合は、最小に投資から始めるといいのです。つまりここでも見栄や体裁が邪魔なのです。理想とする条件が整わないから始めないというのは邪道なのです。克服するには一度自分の感情を公然と認めることがとても大切です。

 第7ステップに必要なのは、「これでいい」という思い切りです。それはあきらめにも似ていますが、違う点は不退転の決意の有無です。それはどんなに恥をかいても、石にかじつついてPDCAを回し続ける覚悟に他なりません。そこにたどり着いた瞬間、自分の内側でバラバラに主張していた意見が、遂にひとつにまとまり、合意したことを感じます。遂に統合が起こり、霧が晴れたように、迷いが消えたのです。

第7ステップの土台になっているのは共感性と自己認識スキルです。この能力を伸ばすには、日常的にバラバラな意見、主張にある相違点を否定せずに一旦受け入れた上で、相違点を明確にして、点と点をつないでまとめあげるトレーニングをしておくことです。このトレーニングをするほどその努力は創造力になって結実します。このスキルは男女問わず、人の営みのすべての面で力を発揮します。


【第8ステップ 統合】

 このステップに辿りついて、統合の効果で、よくやくすっきりとした安定を感じます。統合は、新しい自分のアイデンティティの誕生を感じさせます。

 すでに自分が変わったように感じるでしょう。統合にとって、本当の自分に出会ったように感じます。それまで随所、随所に相反する考えがいくつもあった上、他者の価値観まで紛れ込んでいたアンビバレンツな自分しか知らなかったからです。統合によって、考えたこととは、別のことを感じ、さらにもう一つ別のことをするといったバラバラ感がなくなります。

 人に限らず部分がばらばらにされると完全感を失います。混乱の状態は人形をバラバラにすると目に入る混沌とした状態と同じです。統合はそれが完全に修復されたイメージとよく似ています。統合とは自分でも気がつかなかった自身の回復なのです。

感情、考え、行動は全体としてのまとまっていき、さらに経験することで、統合は深まります。以前より気づきの機会が多くなり、効果的に問題を処理できる能力が高まっていきます。副産物は平穏と安心、そして喜びです。

統合は問題の消滅ではありませんが、古い習慣や恐怖、信念を捨て、新しいものと結び、単なるアイデンティティーの変化ではなく、以前以上に強く、深く、幅広いアイデンティティーに変わるのです。

 個人的な変化は、環境(組織文化、配偶者の価値観など)に支えられなければ維持しにくいものです。気づいてバックアップしてくれる人がいると幸いですが、そうでない場合でも落胆せずに、「そんなものだ」と肯定的な解釈をして、自らサポート体制をつくるようにします。サポート体制をつくるには、自分が成し遂げた変化を受け入れて尊重してくれる人を見つけるようにする努力が大切です。

<アサーティブ〜積極的自己主張>の素晴らしさ














目標を達成するためには、計画が必要になります。計画は目標を達成する期日から逆算して、そのギャップを明らかにすることから始まります。

そうすると、何をいつまでに、どのようにして達成するか、<すること(Do)>を明らかにすることになります。

それはできていないことを明らかにするので、不安の山になります。

この段階で逃げ出す人が続出します。

しかし、ちょっと待ってください。不安は気分なので曖昧なものです。なので何が問題なのか、本当のところ何もわかっていないのです。

そこで不安を克服できる人は、計画を練り、必要な準備をします。一歩、一歩。進めたらいいので、マイルストーンを使い、目標を小さくまとめ、ギャップも小さくします。そうすると、いま何をしたらいいのかが簡単になります。不安が消えていきます。

ここで<在り方(Be)>つまり<態度>が重要になります。
マイルストーンを使い、目標を小さくまとめ、ギャップも小さくするのは、言って見れば<粘り>です。「目標は絶対達成する」という態度(在り方)が、ひとつひとつ、ギャップを具体的にして、達成する方法を探し出します。

そうすると、不安が具体的になって消えていきます。

この態度が<アサーティブ>なのです。積極的自己主張です。