2011年10月31日月曜日

「あの人とうまく会話できないのはどうして?

 誰かとと話をしているとき、沈黙が続いて居心地が悪くなり、緊張が高まったり、会話がちぐはぐだなと感じなんとなくバツが悪くなったり、好きな人と話ができるチャンスなのに、なぜかうまく話ができなかったという経験をしたことはありませんか?sの上、好きになった経験はあっても、なぜだか特別に話せない相手がいたり。。。会話は日常のことなのに、日常でない出来事が起こるところに人の不思議があります。
?
会話上手でなくても、いつも自然体で話せるようになるには、どうすればいいのでしょうか。 そのヒントになるのが普段から親しい人と話をしているときのことです。何か違うところはないか、思い出してみてください。

まず親しい人との間では、心が通っています。 つまり、どのようにコミュニケーションしていいのか、わからないとは、心を通じ合わせる方法が分からないというように置き換えることもできます。
では、心を通じ合わせるせには、どうすればいいのでしょうか?

相手の訴をよく聞いて、さらに相手の話を引き出す山すような反応をする、そんなやりとりの結果、いい空気が流れて、自然と自分も乗っていけるようになるものです。 その瞬間に心が開いて、初めて心が通じるのです。




<親の心と、こどもの心、親しみのあるコミュニケーションの典型的なパターン>

要するに会話上手とは、自分もリラyクスして話ができるだけでなく、相手にも気持ちよく話をしてもらえる状況を作れる人なのです。つまり、あなたが望んでいることを相手も望んでいるのです。
言い変えると話し上手と思える人は、あなたがしていない努力をしている人だとも言えるわけです。違いはなにかと言うと、橋を渡る人と橋の手前で躊躇する人の差、落ちたときのリスクを引き受けて進む人と、リスクを引き受けない人の違いなのです。

ボキャブラリーに富んだ話し方で、どんどん相手を引き込んでいくことも大事でしょう。それはそれでコミュニケーションのスキルといえるでしょう。 しかし、たくさんの言葉を並べればいいというわけではありません。むしろ、会話上手な人は「聞き上手」なのです。あなたがそうされたらうれしいように、一生懸命聞いてくれることが会話上手になる基本なのです。


親しい人と話していると、聴く、話すという会話の内容だけでなく、態度・動作も違うはずです。心が開いているので、身体全体で会話しているのです。

・そのときの感情が違います。
・姿勢が違います。
・手や足の位置が違います。
・動作が違います。
・話し方のリスムが違います。
・話すトーンが違います。
・考え方・価値観に偽りがありません。(あるいは少ない)
・話の内容が違います。
・お互いのペースのバランスがいい。

そして、相手のことに心から興味を持ち、自然なと相槌をうっているはずです。
質問もざっくばらんに投げかけていると思います。

このような状態を初めて会った瞬間から作っている人がいます。もう何年も前からの知り合いのように話しかけてきます。しかも質問が多く話しやすい状態を作っています。オープンになって心が通じてくるから通じるのです。
「馴れ馴れしい」という見方もありますが、節度は行動の「境界」できちんと保っています。

「傾聴」という言葉があります。傾聴とは相手の話を熱心に聴くことではありません。相手が話していることを通じて、相手の気持ちになって追体験することなのです。たったそれだけのことですが、スマホを使いながら歩くながら上の空生活に慣れてしまうと、真摯に向き合う力は減退するばかりです。相手の気持ちになって追体験できるボキャブラリーを養うには、まずもって人間への興味を強く意識することです。そうすると「傾聴」は意外と簡単にできるようになると思います。

コミュニケーションは技術の問題ですが、心理的な問題が絡んでいることは少なくないものです。その場合には、技術だけでないメンタル面の解決が必要になりますが、こちらの問題は自身がどのようにしてトリッキーな仕掛けにハマって現在に至ったのか、その仕組みを理解、つまり気づきを起こすことが必要です。性格の問題ではなく、何かに起因した因果関係の末に自身が思い違いをしてしまっているのです。

つまり、会話が上手になりたいという課題は、単なる技術の問題、あるいはメンタルな問題、どちらの場合も「変える」という意識を持てば変われる課題なのです。

2011年10月29日土曜日

じぶん力チェックシート

ここでは、じぶん力チェックシート(PDF)]をリンクしますので、是非お試しください。http://www.genkipolitan.com/member/text/zibun_check.pdf

定期的にチェックし、ご自身の強みと弱みに分け、弱点を強化していただくようにお願いします。

よく出来ている項目には、◎
できている項目には○
まあまあの項目には△
できていない項目には×

◎○の項目は強み、△×の項目は弱みと分類し、それぞれの対策を講じるようにします。

2011年10月22日土曜日

コミュニケーションの問題を解決する11の資源

コミュニケーションの問題を解決するために効果を発揮する資源がありますが、ライフスキル講座では、あらゆる行動と考え々の基本となる前提があります。そのひとつがアサーティブ(積極的自己表現)です。


アサーティブ=積極的自己表現、あるいは積極的自己主張というと誤解されることもあるので、アサーティブという単語を使っていますが、自分のことに自分が主体性を持つということです。主体性は「いまある状態」から「より望ましい状態」へ修正するためのツールと言えます。

その具体的な手法が「スイッチチェンジ」です。「スイッチチェンジ」とは、簡単に言うと「物の見方を変えて、自分の行動を変えること」です。

たとえば、「雨が降っている」という現実を変えることはできませんが、状況判断を変えることで、「今日は雨だから家で本を読むのに最適、出かけずに読書しよう」というように、自分の行動を変えるのです。

つまり、主体性を天候に置かず、自分にすることで、プロセスを変えることを可能にして、体験を変えることができるのです。このことは(他者だけでなく、自分とのコミュニケーションも含む)コミュニケーションに対するとらえ方の面で重要な意味を持っています。


【資源を使う】
「こうなりたい」とか「こうしたい」・・・自分自身に変化を起すために必要な資源は、すべてその人の中に最初から備わっています。重要なことは、まず決断すること、次に行動することです。そうするとすでに備わっている資源が使われ始め、資源は使われることでますます増えていきます。以下に使える資源を示します。

【アサーティブを使う】
「自分を傷つける者は自分以外にいない」と言いますが、環境、状況はもちろん「コミュニケーションの核心」は受け取る側の判断と反応にあります。つまりコミュニケーションが苦手だという人は、主体性を持てず自分の硬直性に支配されているのですが、それは依存性を手離すことに危機感を感じているからとも言えます。
しかし、それこそが危険であり、スイッチチェンジを困難にして、苦しみの原因になることが多いのです。あらゆる行動と考えの基本となる前提であるアサーティブ(積極的自己表現)の五本柱である、率直、誠実、素直、対等、自己責任から遠のいていることが分ります。方向を逆にしてアサーティブの五本柱を意識して使い、やがて無意識で使えるようにします。

【主体性を使う】
主体性を持つことで、自身の柔軟性を引き出し硬直性にノーということができ、体験そのものから受け取る感覚が変わっていきます。

【スイッチチェンジを使う】
先に話したように主体性を自分がコントロールできないことに置かず、自分がコントロールできることに置きます。たとえばギャンブラーは賽の目に関心を持たず、自分がコントロールできる唯一である賭け方に関心を持つそうです。このように自分がコントロールできることに徹底することは、コミュニケーションだけでなく人生の判断と選択に大きな影響を及ぼします。主体性とスイッチチェンジは切っても切れない関係です。

【協働することを使う】
コミュニケーションは一方通行では成り立つことはなく、常に双方向の協働作業です。つまり相手や自分が受け取った感覚、反応から新たなコミュニケーションが生まれ、発展していくものです。受け取った反応が望ましいものでなければ、違う方法を試せばいいのです。そのヒントが親(厳格な、保護的な)、大人、こども(従順、無邪気)の心のどこから発進され、どこで受け取り、どう返したのかを知ることです。

【五感を使う】
私たちはすべての物事を五感を通して、五感で受け止めて、五感を通して表現しています。周りの環績や自分たちの行動に対して、人閣が識別できることはすべて五感で認識できます。自分を信頼してオープンマインドにすることが五感を機能させます。

【客観性を使う】
一般的に私たちが、見たり聞いたり感じたりしている情報は、実際とは違い、その個人の尺度によって偏って認滅されています。その尺度すら個人個人で違います。つまり同じ体験をしても感じ方や判断は、人それぞれなのです。この紛れもない事実を率直に理解することが、よりよいコミュニケーションがとれるようになります。

【傾聴を使う】
客観性を使うことは、言うほど簡単ではありません。アンテナのわずかな向きの違いでも自分のノイズが入ってしまいます。ですからまずニュートラルな立場に自分を置くことに留意します。その上で傾聴します。ノイズのない傾聴はコミュニケーションの基本中の基本です。

【内側の力を使う】
人には、他者の評価からなる外側の力と、他者の評価に依存しない内側の力があります。どちらも大切ですが、なにより重要なのは自分の存在も、他者の存在も、すでに肯定されていることです。その上で日常的に行動や言動が評価されますが、あくまで行動や言動がどうかということであって、よりよいものにすることが重要なのです。他者の評価からなる外側の力は色眼鏡になる危険があるので、お互いに内側の力を使ってコミュニケーションするようにします。

【肯定感を使う】
私たちの行動には、すべて何らかの肯定的な目的があります。目的にふさわしい価値に決定づけるのは主体性を持った本人の行動次第です。それを通して人は誰でもなれる最高の自分に高めることができ、人生の目的にすることもできます。ですからコミュニケーションの目的もなれる最高の自分に高めることができるように邪魔をしない肯定感を使います。

【PDCAを使う】
取り組んでいる仕事や状況に対して、それが望んだ結末であってもなくても、あらゆる結果と行動は成功のプロセスにあるので、すべて成功と呼ぶことができます。仮に望ましくない結果もそれを「失敗」と決め付けるのは、その人の間違った状況判断に過ぎないのです。

このような判断は、自分が持っている誠実さや資源を台無しにするだけなのです。望ましい結果を得られない状態であっても、プロセスにおいて成功へ近づいているのです。それを「失敗」と捉えずに「PDCA」を回転させることで、より望ましいプロセスにつなげていくことができます。この事実はコミュニケーションにもあてはまります。

2011年10月2日日曜日

ライフスキルの総和 / じぶん力

 自分と他者に対する肯定的な考え方、人間関係のスタイルを基礎にしたライフスキルの総和によって基礎的な力、その発展した力が人間力として効力を発揮します。

 ご説明しているようにライフスキルには、大きく分けて5つあり、自分自身を成長させるスキル(コミュニケーションスキル)、磁力のある目標を設定できるスキル(目標設定スキル)、PDCAサイクル(計画・実行・確認・反省)を使いこなすスキル(ストレスマネジメントスキル)、何をどうしたいのかを明確に出来る整理整頓、準備するスキル(意志決定スキル)良い行動を習慣化するスキル(自己認識スキル)があります。

[肯定的な構え/生きる構え]
 人間力開発のスタートは、肯定的な考え方と構えです。肯定的な構えとは、自分自身と周囲の人の人間力の素晴らしさを認め、感謝する心です。そして、あらゆる出来事は自己成長のチャンスであると発展的に受け止め、コミュニケーションでき
るスキルの基礎になるチャレンジを楽しめる心です。


【自己成長力/コミュニケーションスキル】
 リーダーは、人を動かす以前に自分自身を動機づけます。肯定的な構えをベースにして、自分と他者の内なる無限能力を信頼します。そして自己成長する方向を自覚し、積極的に行動します。


【磁力ある目標/目標設定スキル】
 自分の強みを生かし、周囲の人々に喜びを与えるワクワクする、磁石のように自分と周囲の人々を引きつける磁力のある目的と目的を具体的にした目標を持ちます。


[PDCA (計画・実行・確認・反省)/ストレスマネジメントスキル]
 PDCA とは4つのステップからなる世界共通のマネジメント手法です。目標に向かつて行動しますが、効果的な行動をするために、計画を立て行動し、いまこの瞬間に全力集中します。その結果を確認して、反省による改善をします。

【整理整頓・清掃・準備/意志決定スキル】
 整理整頓・清掃・準備は意志を強固にして持続を可能にする重要な作業です。情報、資料や物、人間関係を整理整頓し、何をどうしたいのかを明確にして、自分の周囲の資源、すべてを活かします。


【良い行動を習慣化する/自己認識スキル)】
 自分を知り、自己成長に役立つ考え方や良い行動、人間関係を習慣化します。無
意識の習慣が働いているので、自分を知ることは、決して容易ではありませんが、
自分の行動や感情の動きを客観的に見る習慣を持つと認識することができ、そこか
ら好ましくない習慣を変える力になります。

以上のスキルによって「自己成長力」を高め、「幸福な人生」を創造します。さらに幸福を拡大するには、周囲の人々と良い関係をつくる「人間関係力」が大切です。
つまり他者とコミュニケーションするように、自分とのコミュニケーションも重要で、そのあり方で自分をフルに機能させることができるのです。


【人間関係力/ライフスキルの総和】
 他者との関係は、自分自身との関係の反映でもあります。自己成長することでつ
かんだノウハウを活用して、ユーザ、地域社会、家族、仲間など、周囲の人々と快
適な関係を築き、快く協働して、共に成長します。


【人を大切にすることの表現/ライフスキルの総和】
 人間関係の基本は、人の良い所を心から認め、「人を大切にすること」表現力です。人間力あるリーダーは人の短所以上に長所に関心を持ち、肯定的な刺激で、伸ばそうとします。「人を大切にすることの表現」とは、表面的な態度ではなく「清
濁併せ呑む(せいだく あわせのむ)」ことが必要となる奥深いものです。

 「清濁併せ呑む(せいだく あわせのむ)」とは、善も悪も分けて隔てせず、来るものはあるがままに受け入れる広く大きな度量があることのたとえです。つまり善が悪の原因になることも、悪が善の原因になることもあることを考慮すれば、善
悪を分け隔てできることもなく、物事の因果関係から逆算すれば、慎重に紡いでいくことが重要になります。

善も悪も分けて隔てせずといいますが、善と悪を認識しているから分けて隔てしないことができるのです。つまり一旦分け隔てしているのです。分け隔てした上で、分け隔てせずに受け入れるとは、我慢することを意味します。

しかし我慢には無理があり長続きしません。「奥深い」と言うのは、この部分のことで、善悪の超越が可能になるのは、善と悪の因果関係を読みきれるようになるからです。日頃の訓練でスキルはアップしますが、物事の表面だけを見ることに終始
しているようでは訓練になりません。ある現象を「なぜ」「なぜ」を繰り返し、掘り下げることで、因果関係が見えるようになってきます。これはPDCAサイクルのC~Aのプロセスに他なりません。

 良いと思って行動していたことが、間違いの原因であり、うまくいかない原因だったということは少なくありません。たとえば嫁姑の関係なども人を思う善の気持ちが重なって折り合いが悪くなる典型です。誰が正しい、間違っていると肯定と否
定を切り分けるほど関係が悪くなる場合もあります。本来なら否定すべきもの、肯定すべきもの、その両方を「人を大切にする心」を基本に、再構成した肯定感を創造する力が持てるようになるには、ライフスキルの結集が必要なのです。

会社など組織のリーダーとなれば、家族のリーダー以上に、いろんな人の違う価値観を束ねて、チームの価値観を創造しなければなりません。それには、日頃からの「人を大切にした」見地からの大局観が力を発揮します。この大局観の基礎になっ
ているのがライフスキルの研鑽なのです。

ライフスキルの研鑽の場であり、道具になるのが、目的、目標であり、その本体とも言うべきプロセスであるPDCAサイクル(計画・実行・確認・反省)なのです。もしPDCAサイクルを使うことのない目的、目標なら達成しても自身の成長もなく、人と
協働しないPDCAサイクルならリーダーシップは磨かれません。

つまり自身の成長もリーダーシップの育成も面倒くさいことなのです。面倒くさいことが気にならなくなる背景には人への思いがあり、自分への思いがあります。人に対しても、自分に対しても、be the best you can be(なれる最高の自分になる)
という<BE(存在のあり方)>がじぶん力、リーダーシップの基本であり、指針なのです。

それは言い替えると、自分も他者もOKとする「自己肯定感、他者肯定感」に他なりません。つまりあなたの過去がどうであれ、そんなことは一切関係なく、いまここから<be the best you can be>なれる最高の自分になることに向かって歩みだす
ことが重要なのです。この重要感を伝えることができる力がライフスキルの総和の結果であり、(自分を含む)人間に対する優しさなのです。


【肯定的な話し方/ライフスキルの総和】
 (自分を含む)人間に対する優しさの表現として心のこもった言葉、話し方、態度、表情で、自分、他者、メンパーの心に火をつけます。肯定的な言葉を使って、明るく前向きな話し方をします。時に怠けている自分を叱咤激励するのと同じく他
者に対しても叱咤激励が必要になる場合もあります。


【理念・ビジョン・行動規範/ライフスキルの総和】
 ライフスキルが機能していると、自分自身の領域を超えて、より次元の高い領域に進みたいと思うようになります。組織の目的、目標を理念、ビジョンにまとめメンバーに伝え同じ方向にベクトルを合わせます。行動規範を作り、基本とする行動
パターンをチーム共通の習慣とします。たとえば以下のような行動規範がそうです。

・自分と周囲の人を尊重し励ます
・プロセスに注目する
・決めたことは責任をとる
・できるまでやる
・いまこの瞬間に集中する
・理想と現実の差をうめる目標を選ぶ
・感情的な行動をしない

自分の領域にすぎなかった行動規範は、自身の成長と共に、周囲の人々を引きつける磁力のある目的と目標と併せ、協働を通じてチーム共有の行動規範に発展していき、人間関係力の要になることで、周囲の人々の幸福に貢献します。


【リーダーシップ/ライフスキルの総和】
 リーダーシップとは、お互いの人権を尊重した上で、自分の夢や目的に人を巻き込み、巻き込んだ人を幸福にして、さらにリーダーに育むスキルです。リーダー自らが目標達成に熱意を燃やします。目標をマイルストーンを使って細分化してメン
バーを信頼して任せ、達成のフォローを先手先手で実行します。基礎になるのが周囲の人々の幸福に貢献する力で、行動規範と強い因果関係があります。

リーダーシップに根ざした以上の活動によって、心から協力してくれる良きパートナーが周りに集まります。また、心の通うファミリーや親友ができます。そして人生、仕事に充実感と楽しさを実感している「幸福なチーム」をつくり、「幸福な人
生」を彼らと共に楽しみます。