2010年12月24日金曜日

運命脚本が自分を縛っている

コミュニケーションに常に影響する基本的な4つの人間関係の構えには、以下のパターンがあります。

・自分はOK,他人もOK(自己肯定、他者肯定)
・自分はOK,他人はNO(自己肯定、他者否定)
・自分はNO,他人はOK(自己否定、他者肯定)
・自分はNO,他人もNO(自己否定、他者否定)

このうちのどれがあなたのパターンになっているでしょうか?
否定があると、人間関係が難しいと感じています。

否定的な構えがあると、次のようなパーソナリティになって表出することがあります。

・依存的パーソナリティ
・強迫的パーソナリティ
・支配的パーソナリティ

いずれも平行的コミュニケーションが苦手です。
日常的に交叉的、表面は平行的な仮面的コミュニケーションをやってしまう可能性が高くなります。

・平行的コミュニケーション
・交叉的コミュニケーション
・仮面的コミュニケーション

この3つのパターンは状況で使い分けていますが、人によって、傾向的に平行的コミュニケーションが多い人と、交叉的コミュニケーションの多い人がいます。

平行的コミュニケーションとは、相手と衝突しない交流です。
交叉的コミュニケーションとは、相手と衝突する交流です。
仮面的コミュニケーションとは、表面的には平行を保っていても、裏では交叉しているというように表と裏のある交流パターンです。

交流パターンも、パーソナリティパターンも、人間関係の構えが表面化したものです。

交流パターンも、パーソナリティパターンも、それがどれであっても、小さな不快感、苛立ち、傷つきはあるものの、いますぐ大きなダメージを受けることも与えることもないでしょう。

しかし、確実に自分の人生を形づくっていることは間違いありません。

それは、運命脚本としっかり結びついているからです。

・自分はOK,他人もOK(自己肯定、他者肯定)
・自分はOK,他人はNO(自己肯定、他者否定)
・自分はNO,他人はOK(自己否定、他者肯定)
・自分はNO,他人もNO(自己否定、他者否定)

の構えを取るようになった原因、つまり未解決の問題を処理方法を間違えているので、ネガティブな方法をとらざるを得ない。そのために用意したのが、自分の一生のすべてを賭けた「運命脚本」なのです。

たとえば「ラポ」には、最も多いのは父親との関係で傷ついた女の子の孤独と苦悩があります。人生初期に体験した根深い男性不信が隠されています。母親との関係性で不信も取り除けますが、父親が離れた原因はほとんどの場合、母親との関係によるものなので、母親の女性性にも問題があります。

男性不信は父親恋しの反動形成なのです。しかし自覚することはなく、男性の甘い誘いには裏があると考えます。誠実に接しても信用しません。やがて男性を支配するようになります。求愛段階になると、やっぱりそうだと極端な発想に支配されて
拒絶します。信用できる相手と分っていても、受け入れることができないのです。

これが繰り返されると、将来家庭を持っても、円満な家庭を築けませんので、結果的に、父親との関係で傷ついた女の子の孤独と苦悩する状態が、ふたたび訪れます。
これこそが「人生の目的」になっているのです。それが運命脚本です。

本当なら、また意識の上では、「苦労した分、温かい家庭を作りたい」と願うものです。本人もそのようなことを言葉にします。しかし問題が解決できていないと、言ってることと行動が真逆になってしまうのです。

しかし不思議なことに、このような女性には、未解決の問題を解決に導くような男性が現れます。受け入れるか、拒絶するか、本人の選択次第なのです。適切な見極めができるように、自分が自分と向かい合い、自分を知っておくことが重要なのです。どんなに着飾って美人だね、カッコいいねって言われていても、自分の幸福に役立つのは、苦しいことがあっても磨き上げた内側の力なのです。

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