2011年8月28日日曜日

夢を実現する因果関係 マイルストーン

物事には因果関係があります。因果関係でつながっているものは、その内の最も弱いテーマに全体が引き下げられるという厄介がある。どんなに優秀な部分があっても、それが思うように機能しない。じぶん力を底上げするには、弱点を強化するようにしたいものです。

・感情体験を目的にする
・目標を潜在意識に押し込む
・マイルストーンを設置して踏破する
・PDCAを迅速にグルグル回す
・完璧主義をやめる
・ゴールデンルールを自分のスタイルにする
・成果主義を貫く
・時間こそ人生
・他者をコントロールしない
・体幹を頑丈にしておく

それでは10の因果関係について、前回に引き続き、今回は「マイルストーン」「PDCAを迅速にグルグル回す」について説明します。



■マイルストーン

モチベーションが高くなるようなことは、思うような結果はすぐにでないもので、そもそも簡単でありません。だから面白くないから耐えられない、不安になるから耐えられない。面白くないから気力がわかないというように悪循環が進んでしまいます。だからと言って簡単に達成できることなら、これもまたモチベーションが上がりません。だから難易度の高い目標を達成したときの喜びを感じることがモチベーションをあげるコツというわけになります。しかし目標が達成できないからモチベーションのあり方が問題になるというのが事実。

これは飛行機の離陸に似ています。離陸にエネルギーが必要なのです。つまり離陸から着地までというように、目標達成まで全行程のプロセスを明確にして、そのポイント、ポイントに「マイルストーン」を置いて小目標を設定するのです。

長い行程は大変で見えにくいものですが、コンパクトに区切った行程単位に目標を掲げると集中しやすくなり、目標も達成しやすくなります。目標を達成したときの喜びは、高いモチベーシヨンアップになり、次の目標に向けて力を発揮する原動力になります。

しかし「マイルストーン」にするから達成できるのではありません。「マイルストーン」はリーダーがメンバーに、あるいは自分自身が何をいつまでに達成すればよいのかをはっきりと明確に示し、いまこの瞬間に集中できるようにして、目標と行動を共有するから達成しやすくなるのです。

目標と行動を共有するのは、本気を引き出すためです。つまりリーダー以上に熱心なメンバーはいないと思いますが、リーダーが小目標の期限までに必ず達成するようにサポートすることで、達成に導き喜びを体験させ、モチベーションを高めて、次の目標に向けて本気になることで力を発揮させるのです。これを繰り返せばマイルストーンごとにモチベーションもスキルも上がっていきます。

しかし順風満帆が続くとは限りません。人は飽きるし油断もします。ここが重要なのですが、それでも目標と行動を共有していると先手先手で予防もしやすくなります。

たとえば会社のチームで考えてみます。担当者に「1カ月で新規契約 10件」という目標が与えられたとします。ゴールは1ヶ月先ですが、週単位でマイルストーンを置くと、4つに分けた目標を設定できます。1週目にしておく準備を整え、見込客づくりをします。1週目で100件(仮定)の見込客、2週は100件の確実性を高めながら、さらに見込客を増やします。2件獲得、3週目は見込客をしっかり絞り込んで8件の獲得、前倒し、前倒しが成功のコツです。 絞り込んでいく作業の内容は省きますが、これが個人的な学習、語学、専門スキルでも同じです。

ひとつひとつの期間が短いので、ハードルは低くても1週間単位のPDCAの濃度が増します。つまり集中力が高まり油断が減少します。しかしスキルが不足していると集中力だけではカバーできません。

不足するスキルは可能な限り事前に整備しておきますが、それもマイルストーンがもたらす緊張感が促します。それでも実際にやってみると問題が生じます。期限が来るまでに発見して間に合うように調整するのが、マイルストーンにおけるマネジメントする人の本分なのです。

重要なポイントをお伝えしましょう。もしマネジャーと10人の部下がいたとしたら10人の目標を達成するのは、実はマネジャーなのです。マネジャーのモチベーションとスキルにメンバーがいつの間にか共感し、目標達成の喜びと感謝がひとつになった感情体験によって、モチベーションとスキルがアップするのです。

はっきりと明確になった感情体験を目的にすることで、これが次の目標に向かうたびに、マネジャーから本人へ少しずつ重心が移動しながら実力として育ちます。
1週目より、2週目、2週目より3週目というように、自分への信頼とマネジャーへの信頼が同時に育ちます。

これがセルフマネジメントの場合ならどうなるのでしょうか?やはり同じです。自分をマネジメントする力に自分が共感します。信頼感が自分に対して起こります。人は他者とコミュニケーションするように自分自身ともコミュニケーションしているのです。コミュニケーションを通して自己肯定感を持つし、あるいは逆に自己否定感を持っているのです。

「マネジャーと10人の部下がいたとしたら10人の目標を達成するのは、実はマネジャー」だという やり方は目先だけを考えると、マネジャーにとって決して楽ではありませんが、急がば回れで、実効があります。マネジャーに深い感動と強いやりがいも生じます。その源泉が理想の部下をイメージした完璧主義をやめ、他者をコントロールしないで、 ゴールデンルールを自分のスタイルにした自分が PDCAを迅速にグルグル回すことで、時間と戦い抜きながら 成果主義を貫くからです。それは「命令」という名の依存を捨てた時から始まります。

依存をやめることで、目標を持てと言わなくなります。その代わりマイルストーン
でコンパクトにした目標を自分が意識を明確にすることで、目標を潜在意識に押し
込むチャンスが増えます。誰よりも認識している自分が他人任せにしないで、時間
を意識しながら目標に関わるからです。

この関わり方の必然で部下とのコミュニケーションは増え、目標を潜在意識に押し込むようになります。人は意識が強くなると集中力が働き、成果につながります。
時間を意識しながら目標に関わることができるのはマイルストーンの効果なのです。いまこの瞬間に集中する仕組みができるのです。

その成功から得る自信は自身の人生に計り知れない影響を与えます。最初は目標の高さに否定的になるかも知れませんが、実効性でいうと目標の高さと期間の短さが摩擦するきしみになってエネルギーになります。眠っている本気を引き出すのです。

このように、マイルストーンの設置と踏破は、次の要因と深い因果関係があります。この内どれかを欠いたとしたら、 マイルストーンの踏破はうまくいきません。

・感情体験を目的にする
・目標を潜在意識に押し込む
・PDCAを迅速にグルグル回す
・完璧主義をやめる
・ゴールデンルールを自分のスタイルにする
・成果主義を貫く
・時間こそ人生
・他者をコントロールしない
・体幹を頑丈にしておく

そして健康が自分の気力を支えていることも忘れないようにしたいものです。

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